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性と社会2
=== クイア理論 ===
社会秩序は以下にして加納化
*セキュシュアリテイは社会的産物
1ホッブス:社会契約を結んで共通の秩序、国家を結んだ
*どちらのジェンダーが主体ということはない
2パーソンズ:契約では秩序は安定しない。行為の目的や手段を制御する価値や規範を共有することが必要(機能主義ー社会システム論)
*男か女かの二項対立にぴったり当てはまる人間はいない
3マートン:抽象的な理論と経験的な調査を結びつける。社会秩序がどのように安定化し不安定化するかを経験的に明らかにした
*「正常」なセクシュアリティーなどは存在しない。アイデンティティを根本から問い直す
#タルコット・パーソンズのAGIL図式
==== ジェフリー・ウィークス(イギリスの社会学者) ====
これはなかなか納得させるものだ
セクシュアリティは肉体の問題というより、信念やイデオロギーの問題だ>@納得いかない
社会学とは、いかにして社会秩序が生まれるかを問う学問だ!
自分のアイデンティティを示すシンボル
#機能主義の流れ
*セクシュアル・マイノリティ
1.1830~42年 オーギュスト・コント『実証哲学講義』
=== LGBTIQA+ ===
社会研究への科学的アプローチを提唱
* レズビアン(L) :体と心の性別は女性で、性的指向も女性である人
2.1874~77年 ハーバート・スペンサー『社会学原理』
* ゲイ(G) :体と心の性別は男性で、性的指向も男性である人
社会とは進化する「有機体」であると論じる
* バイセクシュアル(B) :体と心の性別を問わず、性的指向が両性である人
3.1937年 タルコット・パーソンズ『社会的行為の構造』
* トランスセクシュアル/トランスジェンダー(T) :体の性別と心の性別が一致しない人
行為理論を説き、機能主義研究への注目を再び集める
* インターセクシュアル(インターセックス)(I):体の状態を指すもので、現在では「DSDs:体の性のさまざまな発達」と呼ばれている
4.1949年 ロバート・キング・マートン『社会理論と社会構造』
**DSDsとは、「体の性の発達が、一般的な発達とは生まれつき一部異なる女性・男性の体の状態」 「男性にも女性にも、それぞれさまざまな体のつくりがある」ということだ。LGBTQAなど性的マイノリティの方々や、性自認・性的指向の多様性とも異なるものだということがわかっている[https://eleminist.com/article/912 ELEMINIST]より抜粋
デュルケームのアノミーの概念を発展させ、社会の
* クエスチョニング(クイア、クエッショニング)(Q)
「逆機能」を論じる
**「Q」は「Questioning(クエスチョニング)」や「Queer(クィア)」を意味し、性的指向や性自認が明確でない人、定義づけたくない人、わからずに悩んでいる人を指す
5.1976年 アンソニー・ギデンズ『社会学の新しい方法基準』
* アクセシュアル(A) :無性愛者。同性だけでなく異性に対して恋愛感情を抱かない、性的指向が誰にも向いていないセクシュアリティとされている
構造機能主義に代わる新たな理論を提示する
* (+):「+」は性の多様性を表す




#ゲマインシャフトとゲゼルシャフト
* 現代日本社会では差別・偏見にさらされやすい
フェルディナント・テンニース
* 「性の権利宣言」(1997年、第13回性の健康世界学会)2014年版
社会的行動を導く動機には二種類ある
* 性の権利は「すべての人間が、人間としてもって生まれた自由・尊厳・平等に基づく普遍的人権」
1.本質意志>協調行動>伝統的共同体(ゲマインシャフト)に特徴的
* 「性的指向、ジェンダー・アイデンティティ、ジェンダー表現および多様な身体のありようは人権保護を要する」
2.選択意志>特定の目標達成>近代社会(ゲゼルシャフト)に特徴的
* ジェンダーバイアスを手放し、多様なセクシュアリティを理解するために大切なこと
@2つともあると思う。世の中の法則は少数意見を意識的に無視するところに存在する


#意志の概念
・性差の事実をシンプルに受け止める
人を行動へと駆り立てるのは意志
・性差よりも個体差
意志には2種類ある
・目の前のひとの性はそのひとが決めるもの
1.本質意志
*教育とスポーツ
自然で直感的。本能的で理屈抜きの行動、あ
*「ジェンダーフリー」(genderfree)
るいは習慣・風習や道徳観念にもとづく行動を導く
* ジェンダー概念をもとにして議論された社会的・文化的性差からの自由を目指す考え方社会的文化的性差であるジェンダーにとらわ れず、個々人それぞれが自分らしく個人としての資質に基づいて果たすべき役割を自己決定 出来るようにしようという考え方、運動。
2.選択意志
* 若松孝司「ジェンダーフリーの時代の特撮ヒーロー/ヒロイン像」 、『愛知淑徳大学論集一文化創造学部・文化創造研究科篇一』第9号所収、2009年
合理的判断にもとづく行動を導く。特定の目標達成を目指す大きな組織、企業などを動かす
== 教育とスポーツの現場 ==
近代ではゲゼルシャフトが圧倒
=== 教育 ===
@家族や地域とのつながりが薄いとゲゼルシャフトにノミこれてしまう。またゲゼルシャフトの中にもゲマインシャフトは存在する。同期である、同郷であるなど仕事で苦楽をともにしたグループなど。かなり会社の規模にもよるが、ゲマインシャフトの薄いすきまを埋めていたはず
* 家庭科は男性もやる
 
* 衣服は区別になる
他者との結びつき方
*
内集団と外集団
=== オリンピック憲章===
個人的な判断が集団の影響を強くうけるという事実
* 性別、性的指向は問わない
ウィリアム・サムナー
* しかし、トランスジェンダーに関しては特に男性が女性部門でプレイすることは問題がある。重量挙げ、水泳、自転車など例あり
内集団 >結束と外集団への敵意>偏見と敵意は集団がはぐくむ
* テストステロン 10nmol/L未満の規定 女性ホルモンの量で規定を設けた
「われわれ意識」をもち、一体感を感じている集団
* しかし、それだけの、問題でなく男性スポーツでは平凡の記録の選手が女性に交じるとダントツで優勝したりする。女性アスリートからは不満
外集団
==== フロリダ州知事の結論 ====
われわれと無関係な他者の集団
トランスジェンダーを女子スポーツから追放
 
=== 他の例 ===
伝統的な社会において、人びとの日常は地縁や血縁の中に「埋め込まれて」
* 横山久美さん なでしこジャパン 男を自認、パートナーは女性。公表している
いた。 (『モダニティと自己アイデンティティ』ギデンズ、1991)
* 「アライアスリート」マイノリテイに対して差別しないことに賛成している人たち。東京五輪前から活動。重量挙げの選手も参加している
人間関係が濃密で、つきあいや行動の自由が制限されていた。
日本では、高度経済成長期以降、共同体の成立基盤が弱体化し、固定的で
濃密な人間関係からの「脱埋め込み」が進行した。
つまり、つきあいたくないひととはさほど関わらなくても生活できるよう
になっていった。
同時期、学校においても画一的な知識の伝達ではなく、「生きる力」や
「個性の重視」が叫ばれるようになり、勉強重視ではなく、「心の教育」
が重要視されるようになった。
→友だちとの関係が崩れないように気を使わなくちゃ…
優しい関係 (『「個性を煽れられる子どもたち』土井隆義、2004)
互いを高度に配慮しあう人間関係のこと
 
若者の現在志向(今を大事に活きる志向、コンサマトリー化)が強まっていく
・将来のための勉強や訓練よりも、現在を楽しむための人間関係を重要視するようになる。
・学校は、<友人関係を築く場所>
・そこでのコミュニケケーションにおいて「優しい関係」が維持されている。
(「友人関係の変容」辻泉:『現代若者の幸福』藤村正之・浅野智彦・羽渕一代編、2016所収)
>SNSでつながる
一方、SNSをつかって、目の前の楽しいこと、面白いこと、美しいもの、おいしいものを見せ合い、共有することは、実は監視カメラのように「お互いの日常生活を監視するきっかけをつくることでもある。
「監視文化」
 
 
参考文献
・『いろいろあるコミュニケーションの社会学 Ver.2』
有田亘・松井浩史 編著、北樹出版、2018年。
・『社会学大図鑑』
クリストファー・ソープ他 著、沢田博 訳、三省堂、2018年。
・『社会学用語図鑑』
田中正人 編集・著、香月孝史 著、プレジデント社、2019年。
 
2024.07.30
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* First Drafts:2024.06.13
* First Drafts:2024.06.13
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[[Category:社会学]]
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2024年9月11日 (水) 09:15時点における最新版

クイア理論

  • セキュシュアリテイは社会的産物
  • どちらのジェンダーが主体ということはない
  • 男か女かの二項対立にぴったり当てはまる人間はいない
  • 「正常」なセクシュアリティーなどは存在しない。アイデンティティを根本から問い直す

ジェフリー・ウィークス(イギリスの社会学者)

セクシュアリティは肉体の問題というより、信念やイデオロギーの問題だ>@納得いかない 自分のアイデンティティを示すシンボル *セクシュアル・マイノリティ

LGBTIQA+

  • レズビアン(L) :体と心の性別は女性で、性的指向も女性である人
  • ゲイ(G) :体と心の性別は男性で、性的指向も男性である人
  • バイセクシュアル(B) :体と心の性別を問わず、性的指向が両性である人
  • トランスセクシュアル/トランスジェンダー(T) :体の性別と心の性別が一致しない人
  • インターセクシュアル(インターセックス)(I):体の状態を指すもので、現在では「DSDs:体の性のさまざまな発達」と呼ばれている
    • DSDsとは、「体の性の発達が、一般的な発達とは生まれつき一部異なる女性・男性の体の状態」 「男性にも女性にも、それぞれさまざまな体のつくりがある」ということだ。LGBTQAなど性的マイノリティの方々や、性自認・性的指向の多様性とも異なるものだということがわかっているELEMINISTより抜粋
  • クエスチョニング(クイア、クエッショニング)(Q)
    • 「Q」は「Questioning(クエスチョニング)」や「Queer(クィア)」を意味し、性的指向や性自認が明確でない人、定義づけたくない人、わからずに悩んでいる人を指す
  • アクセシュアル(A) :無性愛者。同性だけでなく異性に対して恋愛感情を抱かない、性的指向が誰にも向いていないセクシュアリティとされている
  • (+):「+」は性の多様性を表す


  • 現代日本社会では差別・偏見にさらされやすい
  • 「性の権利宣言」(1997年、第13回性の健康世界学会)2014年版
  • 性の権利は「すべての人間が、人間としてもって生まれた自由・尊厳・平等に基づく普遍的人権」
  • 「性的指向、ジェンダー・アイデンティティ、ジェンダー表現および多様な身体のありようは人権保護を要する」
  • ジェンダーバイアスを手放し、多様なセクシュアリティを理解するために大切なこと

・性差の事実をシンプルに受け止める ・性差よりも個体差 ・目の前のひとの性はそのひとが決めるもの *教育とスポーツ *「ジェンダーフリー」(genderfree)

  • ジェンダー概念をもとにして議論された社会的・文化的性差からの自由を目指す考え方社会的文化的性差であるジェンダーにとらわ れず、個々人それぞれが自分らしく個人としての資質に基づいて果たすべき役割を自己決定 出来るようにしようという考え方、運動。
  • 若松孝司「ジェンダーフリーの時代の特撮ヒーロー/ヒロイン像」 、『愛知淑徳大学論集一文化創造学部・文化創造研究科篇一』第9号所収、2009年

教育とスポーツの現場

教育

  • 家庭科は男性もやる
  • 衣服は区別になる

オリンピック憲章

  • 性別、性的指向は問わない
  • しかし、トランスジェンダーに関しては特に男性が女性部門でプレイすることは問題がある。重量挙げ、水泳、自転車など例あり
  • テストステロン 10nmol/L未満の規定 女性ホルモンの量で規定を設けた
  • しかし、それだけの、問題でなく男性スポーツでは平凡の記録の選手が女性に交じるとダントツで優勝したりする。女性アスリートからは不満

フロリダ州知事の結論

トランスジェンダーを女子スポーツから追放

他の例

  • 横山久美さん なでしこジャパン 男を自認、パートナーは女性。公表している
  • 「アライアスリート」マイノリテイに対して差別しないことに賛成している人たち。東京五輪前から活動。重量挙げの選手も参加している

  • First Drafts:2024.06.13
  • Update:2025.05.14 Now:23:02