「社会学の歴史2」の版間の差分
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ページの作成:「=== 社会とは何か?=== *社会名目論(社会唯名論):<社会>は実体ではなく、一人ひとりの個人から成り立つ→<社会>の仕組みや変化を知るには、そこに生きる個人の行為、その目的や動機を理解することが重要 *謎?:ならば個人の考えを知れば社会の動きがわかるはず。しかし社会の動きは予想に反することが多い *個人がなんらかの動機や目的…」 |
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=== エミール・デュルケーム=== | === エミール・デュルケーム=== | ||
* 哲学とは異なる学問として、科学的な方法論を確立する必要があった。 | * 哲学とは異なる学問として、科学的な方法論を確立する必要があった。 | ||
* | * 元々は哲学者 | ||
*マクロ社会学 | *マクロ社会学 | ||
*自殺論1987は有名>社会的結合の強さが自殺と関連がある. | *自殺論1987は有名>社会的結合の強さが自殺と関連がある. | ||
*他の条件(家族構成、地域など)でも同じことが窺える社会が個人に影響を与えている | *他の条件(家族構成、地域など)でも同じことが窺える社会が個人に影響を与えている | ||
*自殺をうむ社会の力を「自殺潮流」と名付けた | *自殺をうむ社会の力を「自殺潮流」と名付けた | ||
===社会学の確率=== | ===社会学の確率=== | ||
==== 「近代性」という秘密を解き明かす必要がある ==== | ==== 「近代性」という秘密を解き明かす必要がある ==== |
2024年7月13日 (土) 09:38時点における版
社会とは何か?
- 社会名目論(社会唯名論):<社会>は実体ではなく、一人ひとりの個人から成り立つ→<社会>の仕組みや変化を知るには、そこに生きる個人の行為、その目的や動機を理解することが重要
- 謎?:ならば個人の考えを知れば社会の動きがわかるはず。しかし社会の動きは予想に反することが多い
- 個人がなんらかの動機や目的に従って行動しても、そうした複数の行為が寄せ集まったとき、一つひとつの行為では説明できない新たな出来事や現象が生じる(創発特性)
- 社会実在論:<社会>は、個人の目的や動機とは無関係に存続する>→<社会>の謎をとくために、<社会>は個人
と無関係に「社会システム」として存続し続ける仕組みを解明することが重要(タルコット・パーソンズのAGIL図式)
社会学が認知される
19世紀後半
エミール・デュルケーム
- 哲学とは異なる学問として、科学的な方法論を確立する必要があった。
- 元々は哲学者
- マクロ社会学
- 自殺論1987は有名>社会的結合の強さが自殺と関連がある.
- 他の条件(家族構成、地域など)でも同じことが窺える社会が個人に影響を与えている
- 自殺をうむ社会の力を「自殺潮流」と名付けた
社会学の確率
「近代性」という秘密を解き明かす必要がある
- マルクス → 資本主義に着目
- ヴェーバー → 合理主義に着目
- デュルケーム → 近代社会の発展と工業化、とりわけ工業化にともなう「労働の分業」に着目
- 人の体に似て、社会の各部分とニーズ、機能は相互に関連している。分業から社会と個人の関係
- 合理主義と世俗主義が個人に及ぼす影響に注目
そこでウェーバーは?
- 大事なのは、(デュルケームのいうような)社会的行動ではなく、その背景にある諸個人の社会的行為だ!個人の行為は主観に発し、その行為を選ばせる何らかの価値観があるはずだから、それを解釈する必要がある
- デュルケーム・・・全体としての社会に注目
- ヴェーバー・・・社会を構成する主体としての個人に注目
『社会学の基礎概念』
行動と行為
- 社会的行為の個人的な動機や意味を理解して、社会事象の成り立ちを分析する>「理解社会学」
- @抽象的でわかりにくい
20世紀の社会学
- 初期の客観的・定量的データ重視の姿勢に代わって、数字にできない質的な事象(文化やアイデンティティ、権力など)に注目する社会学が台頭
- 20世紀半ばには、個々人の経験を重視するミクロな視点が主流となった
- マクロ より大きな世界を考える
- ミクロ より小さな世界を考える
- マクロな視点とは、社会問題を理論化や一般化すること
- ミクロな視点とは、ひとりの人の幸せや「人間」の本質的意味を考える
- FirstDrafts:2024.07.13
- Update:2025.05.14 Now:23:28