「不平等と格差」の版間の差分
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**政治(首長)30% 8/78 | **政治(首長)30% 8/78 | ||
=== 制度の変化 === | === 制度の変化 === | ||
==== | ==== 1.奴隷制 主人と奴隷==== | ||
鉄製農具発明 | 鉄製農具発明 | ||
==== | ==== 2.封建制 領主と小作人 ==== | ||
君主、貴族、市民 | 君主、貴族、市民 | ||
==== | ==== 3.資本主義体制 資本家と労働者==== | ||
君主と貴族ー一般市民、農民 | 君主と貴族ー一般市民、農民 | ||
協会の絶対的権威からの開放 | 協会の絶対的権威からの開放 | ||
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=== 1840年代 カール・マルクス === | === 1840年代 カール・マルクス === | ||
* 「社会変化の背景には経済問題がある」『資本論』 | * 「社会変化の背景には経済問題がある」『資本論』 | ||
* カール・マルクス Karl Marx, | * カール・マルクス Karl Marx, 1818 - 1883年 | ||
* 社会の課題:近代工業社会の抱える問題をどうとらえるか | * 社会の課題:近代工業社会の抱える問題をどうとらえるか | ||
* 観察と分析を通じて近代社会の構造を解き明かし、社会的不平等の原因を特定しようとした | * 観察と分析を通じて近代社会の構造を解き明かし、社会的不平等の原因を特定しようとした | ||
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* 近代社会は二つの階級で構成される産業を所有するブルジョア階級とプロレタリア(労働者)階級だ。 | * 近代社会は二つの階級で構成される産業を所有するブルジョア階級とプロレタリア(労働者)階級だ。 | ||
* マルクスの階級理論は、時代とともにその有効性を失っていった | * マルクスの階級理論は、時代とともにその有効性を失っていった | ||
* 理由>「資本家階級/労働者階級という二極分化におさまらない階級の出現(新中流階級) | ** 理由>「資本家階級/労働者階級という二極分化におさまらない階級の出現(新中流階級) | ||
* 現実社会に当てはまらない「労働者の絶対的窮乏化」や「階級闘争の激化」などの理論 」 | * 現実社会に当てはまらない「労働者の絶対的窮乏化」や「階級闘争の激化」などの理論 」 | ||
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* 産業社会を開かれた階層構造ととらえる | * 産業社会を開かれた階層構造ととらえる | ||
* 三つの原則的な成層、経済的成層・政治的成層・職業的成層を想定 | * 三つの原則的な成層、経済的成層・政治的成層・職業的成層を想定 | ||
* | * <big>階層間・世代間の移動が流動的</big>に起こる | ||
* 村上泰亮「新中間大衆論」(1984) | * 村上泰亮「新中間大衆論」(1984) | ||
=== 日本の中流意識は現在にもある === | === 日本の中流意識は現在にもある === | ||
未だに9割(日本) | * 未だに9割(日本) 令和3年世論調査 | ||
* 格差はあるが、感じていないだけ<現状 | |||
今後は「格差は無くならない」>「目に見える形になってくる」>「中流意識がなくなる」 | |||
=== 前回の振り返り === | |||
富永建一 産業化:第一ー>第二への労働力移行 | |||
* 終身雇用・年功序列 企業型年金 <日本型 | |||
* 期間雇用 能力別賃金 個人型社会保障 <アメリカ型 | |||
=== 書籍 === | |||
* 岸本重陳『「中流」の幻想』(1978) | * 岸本重陳『「中流」の幻想』(1978) | ||
* 富永健一『日本の階層構造』(1979) | * 富永健一『日本の階層構造』(1979) |
2024年10月6日 (日) 09:41時点における最新版
不平等と格差
ジェンダーギャップ
格差とはなにか
- 啓蒙思想と産業革命の技術革新から生まれた近代
- 持つものと持たざるものとの支配と服従の関係があった
- 大衆は権力者層に支配されないと考えていたー>しかし変わらない
- 支配と服従:持つものと持たない者
OECDデータ
- 医療格差
- 病院ベッド5床以上。欧州=日本、韓国は良い
- 空気が悪い インド、アフリカ、中国
- ジェンダーギャップ
- 研究開発 50%以下 99%の国
- 政治(首長)30% 8/78
制度の変化
1.奴隷制 主人と奴隷
鉄製農具発明
2.封建制 領主と小作人
君主、貴族、市民
3.資本主義体制 資本家と労働者
君主と貴族ー一般市民、農民 協会の絶対的権威からの開放
1840年代 カール・マルクス
- 「社会変化の背景には経済問題がある」『資本論』
- カール・マルクス Karl Marx, 1818 - 1883年
- 社会の課題:近代工業社会の抱える問題をどうとらえるか
- 観察と分析を通じて近代社会の構造を解き明かし、社会的不平等の原因を特定しようとした
- 『共産党宣言』
- 「すべての既存社会の歴史は階級闘争の歴史だ」
- ブルジョアとプロレタリアの構図
- ブルジョアは足の引っ張り会いををするものと考えていた>そして資本主義は衰退する
カール・マルクス Karl Marx, 1818 - 1883年
- 近代社会は二つの階級で構成される産業を所有するブルジョア階級とプロレタリア(労働者)階級だ。
- マルクスの階級理論は、時代とともにその有効性を失っていった
- 理由>「資本家階級/労働者階級という二極分化におさまらない階級の出現(新中流階級)
- 現実社会に当てはまらない「労働者の絶対的窮乏化」や「階級闘争の激化」などの理論 」
マックス・ヴェーバーによる新たな理論
- 近代社会では、「経済的な富」・「社会的地位」・「政治的な力」
という三つの階層がある
- 「中流階級」が現れる
ピティリム・ソローキン
ロシア出身 ハーバード大学社会学部の創設者
階級と区別される階層の概念を提唱
- 産業社会を開かれた階層構造ととらえる
- 三つの原則的な成層、経済的成層・政治的成層・職業的成層を想定
- 階層間・世代間の移動が流動的に起こる
- 村上泰亮「新中間大衆論」(1984)
日本の中流意識は現在にもある
- 未だに9割(日本) 令和3年世論調査
- 格差はあるが、感じていないだけ<現状
今後は「格差は無くならない」>「目に見える形になってくる」>「中流意識がなくなる」
前回の振り返り
富永建一 産業化:第一ー>第二への労働力移行
- 終身雇用・年功序列 企業型年金 <日本型
- 期間雇用 能力別賃金 個人型社会保障 <アメリカ型
書籍
- 岸本重陳『「中流」の幻想』(1978)
- 富永健一『日本の階層構造』(1979)
- 日本人の多くが自分を「中」と考えているとしても、それはあくまでも意識の問題>議論の土台が準備された
- 橘木 俊詔『日本の経済格差』(1998)
- 佐藤俊樹『不平等社会日本-さよなら総中流』(2000)
- 「努力すればなんとかなる」社会から
- ↓
- 「努力してもしかたない」社会へ
- 格差の広がりへの気づき。格差議論の開始
- FirstDrafts:2024.06.20
- Update:2025.05.15 Now:02:21